長い…。
夢枕作品は初めて読みましたが、どのテーマでもこんなに長く語り調が続くのでしょうか。
小説でもルポでも描く対象との一定の距離が必要になると思うのですが、触れるのが剣呑なほど先鋭的な人間を描く場合は特に距離を意識しないとならないと思います。
羽生がいくらすごい人間でも深町がすごいすごいと騒いでは興ざめです。
彼の感情の揺れがいちいち安っぽく感じられて下巻後半部分は白けてしまいました。
高峰登山を描くには余計な言葉はいらないなと痛感します。
エンタメ部分と登山部分の温度差にも違和感があり、なじめない物語でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
や行
- 感想投稿日 : 2016年11月11日
- 読了日 : 2016年2月12日
- 本棚登録日 : 2016年2月12日
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