神々の山嶺 (下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2014年6月20日発売)
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本棚登録 : 400
感想 : 30
3

長い…。

夢枕作品は初めて読みましたが、どのテーマでもこんなに長く語り調が続くのでしょうか。
小説でもルポでも描く対象との一定の距離が必要になると思うのですが、触れるのが剣呑なほど先鋭的な人間を描く場合は特に距離を意識しないとならないと思います。
羽生がいくらすごい人間でも深町がすごいすごいと騒いでは興ざめです。
彼の感情の揺れがいちいち安っぽく感じられて下巻後半部分は白けてしまいました。
高峰登山を描くには余計な言葉はいらないなと痛感します。
エンタメ部分と登山部分の温度差にも違和感があり、なじめない物語でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: や行
感想投稿日 : 2016年11月11日
読了日 : 2016年2月12日
本棚登録日 : 2016年2月12日

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