スポーツを極める人が全て人格高潔になるわけではないけれど、スポーツマンが勝利のみ追い求めているその瞬間だけは侵し難く神聖な時間なんだと思う。
その時間が、苦しみを抱えた二人の少年を通して描かれることでさらに純化されてたとえようもなくまばゆくて、ひたすら酔わされた。
悩み苦しみぶつかり、色々なものを抱えているのに多くを自分の胸にとどめたまま、最後はどこかあっさりと別れようとしているところは中学生らしく思えて、作者の巧さが見える気がする。
テニスが書かれている名作として紹介されたのだけど、テニスシーンはもちろん、小説として本当に良かった。外で読むんじゃなかった。涙が止まらなくて不審がられたよ…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年11月10日
- 読了日 : 2014年9月4日
- 本棚登録日 : 2014年9月6日
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