号泣する準備はできていた

著者 :
  • 新潮社 (2003年11月19日発売)
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冬の海の白浜に打ち寄せる冷たい波しぶきが、細かい粟粒となって砕け散り、あとから来た波に呑み込まれていく・・・映画のワンシーンを見ているような12の短編集です。甘く苦い青春の記憶、恋愛と失恋、家族との死別、離婚と再婚、嫁と姑の立場、不倫関係・・・今にも崩れ落ちてしまいそうな女性心理の浮き沈みを、 繊細で流れるような文脈で語られていきます。世間体に縛られず、もがき苦しみながらも、生きていこうとする心意気が偲ばれる直木賞受賞作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2021年3月13日
読了日 : 2021年3月7日
本棚登録日 : 2021年3月7日

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