エデンの東 2 (ハヤカワ文庫 NV 2)

  • 早川書房 (1984年1月1日発売)
4.08
  • (6)
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 52
感想 : 6

アダムはキャシ-の妖しい魅力に憑りつかれ結婚、弟チャ-ルズと遺産分けした資金で、サリナスの地で新たな〝エデンの園〟の開拓に夢を託します。やがてキャッシ-は双子の兄弟を出産しますが、アダムを銃で撃ち、嬰児を置いてサリナスを去って行くのでした。失意と絶望のアダムに救いの手を差し延べたのは、アイルランドから入植した純朴ながらも高潔なサミュエルと孤高の召使・中国人のリ-でした。カリフォルニアの渇いた大地に、愛憎の熱い血がジワジワ染み込んでいくかのような衝撃的な展開は、更なる悲劇の待つ第三部へと駆り立てていきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国文学
感想投稿日 : 2020年8月21日
読了日 : 2020年8月19日
本棚登録日 : 2020年8月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする