限りある生命を如何にして締めくくるか、死を迎えるまでの日々の生き方を問う慟哭の時代小説である。徳川の閉ざされた武家社会に蠢く人々の宿命的な生き様が、哀切の情念で切々と綴られていく。人の心の気高さに、万感の想いが募ってやまない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2019年9月18日
- 読了日 : 2019年8月4日
- 本棚登録日 : 2019年8月4日
みんなの感想をみる