国文学を専攻する大学三年生の《私》が、大学の先輩で噺家の紫円に《お話したいことがあります》と相談をもち掛けるシリ-ズ第三作は、泣かせてくれます。 人に科せられた「許し」と「救い」という重いテーマを、「秋海棠 シュウカイドウ (別名:断腸花) 」の〝人を思って泣く涙が落ちる 秋の花〟に例えて、慈愛の心で謳いあげた最終章に、身が引き締まりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2021年5月3日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月27日
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