ジラソーレ社とペッツオーリ社の提携話がひと段落ついた前回から引き続き、その後始末をさらりと書いて11巻は始められている。舞台はまたナポリへと移っている。
一つ一つ質が高く、読ませるエピソードが詰まった、安定した面白さである。最後の二編などはやや説教じみた色合いが強いが、元からこの作品はそうしたカラーであるから、これは別段おかしなことでもないだろう。
既存のキャラを上手く使って幅広くネタを取り扱っているところはさすがの一言。ボタンや腕時計のような小物の話かと思いきや、最後に「ナポリ仕立てとはなんたるものや」と描く手並みなどもお見事である。
今回は星五つで評価したい。しかし、本当に安定して物語を書いてくれている。本当にお見事としかいえないところだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画喫茶
- 感想投稿日 : 2016年2月3日
- 読了日 : 2016年2月3日
- 本棚登録日 : 2016年2月3日
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