具体的には指摘が難しいのだけど、先の巻と比べると今ひとつ笑えなかった。これはどうしたものだろう。
いくつか元ネタがわからないパロネタもあったし、そのへんで置いてけぼりになってしまったのかもしれない。
あと、さすがに林檎のSネタや牛の下りなんかは引いてしまったのもあるかな。やりすぎである。
とはいえ、次の巻への引きはなかなかだし、次を楽しみにしたい。
※追記
翌日になってもやもやが解消されたので記しておく。
この作品はあくまで農業をテーマにとる、農業高校を舞台にした物語である。であれば、守るべきラインがあるはずだ。
良い教師であったはずのベッキーの家庭科はそのラインを越えてしまっているし、幼稚園児の実習についても同様である。
これでは作中でどれだけ農業が語られたとしても、私は「でも、あんな風にふざけてるんだよね」と彼らの授業・実習そのものを軽視してしまう。少なくともその恐れがある。
際どいところに入るからバッターも空振りをするのだ。外れてしまえばそれは単なるボールに過ぎない。ギャグもそうしたものであろう。
もう一つ加えると、1、2巻はプロローグで提示されたものを消化して物語を終わりへと導いている。
だから、2巻の引きからすれば、あまりにお父さんの出番が遅すぎるのだ。構成上、最後に取って付けた感は否めない。
せめて留学の話が冒頭に出ていれば、また印象は違ったのだろうが……。こうした構成面でも気にかかったのである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2013年8月2日
- 読了日 : 2013年8月2日
- 本棚登録日 : 2013年7月27日
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