年が明けてからの田茂農林高校が描かれている11巻である。若旦那の意外な事実や、急転直下の結末がこの巻では描かれている。
全体的にはこれまでのエロパロ路線がかなり鳴りを潜めていて、内容は充実している。農業高校物として質の高い内容が多く、たとえば第七限の「とある農家の品種目録」などはその最たるものだろう。
これまでのエピソード集的な内容からは少し離れ、連作短編のような形で連なっていっているのも特徴だろうか。それだけに、一冊として読み進める楽しみも充実していた。
大きな展開は結末のみであるが、全体的に充実した内容だった。星五つと評価したい。
そろそろ物語も佳境に入ってきたのだろうと予測されるところだが、次の巻の展開に期待したいところだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2015年11月13日
- 読了日 : 2015年11月13日
- 本棚登録日 : 2015年11月13日
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