今回はドタバタなラブコメ+追いかけっこ。バトルの比重はやや小さく、物語がテンポよく展開されている。
良い意味で小説的、もっと言うとライトノベル的な巻である。現実からはかけ離れているのだけど、現実の模写だけがリアリティではないのだし、こうした(リアリティを保ちつつも実に物語的な)お話は非常に好ましい。
生徒会によるいじりは程よく(166ページの描き方はまさに理想的)、護くんの優しさを描いた230ページのシーンなどはベタながら秀逸。過不足ない内容だった。
蛇足であるが、あとがきの記述には本当に感心した。プロだから当然とも言えるだろうが、二十歳の持つ意識としては非常に高いものであろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2013年7月20日
- 読了日 : 2013年7月20日
- 本棚登録日 : 2013年7月19日
みんなの感想をみる