/❤/ 大人のラブシーン \❤\
「アーティスト」で主演男優賞に輝いたJ・デュジャルダンが、ここではがらりと変わった寡黙な諜報員に扮していますが、大人の男の魅力を最大限に見せてくれています。
女優として今いちばん乗っている時期にあると思われるセシル・ドゥ・フランス。 彼女もまたその女性美をデュジャルダンの共演で、ひときわ輝かせており素敵です。
個人的に大好きなティム・ロスは小柄な体を感じさせない、圧倒的な存在感を本作の演技でも誇示していますが。 J・デュジャルダンとセシル・ドゥ・フランス。
この二人のラブシーンの前では、それも些か鈍めの輝きに留まっていたような。
ヘッドホンにて観賞したのですが、セシル扮するアリスがモイズ(デュジャルダン)とのベッドシーンで洩らす静かなれど激しい想いを秘めた妖艶な声と、アリスの声を聞き、彼女の表情を見つめるモイズの瞳の演技が素晴らしく、魅かれました。
〝これぞまさしく大人のラブシーン〟
観ていて思わずうっとりです。
個人的ではありますが《映画の名(美)ラブシーン》にランキングさせたいほどの作品になりました。
☆「腕を置いて行って…」
☆「その唇も、置いて行って…」
抱きしめてくれた腕を、抱かれた腕が覚えていたなんて・・・ こんな恋、してみたいですねぇ~~☆
最後になりましたが、タイトルの「メビウス」が示しているもの、やはり「そこ」を言いたかったのか・・・
納得の逸品です。
- 感想投稿日 : 2015年3月9日
- 読了日 : 2015年1月30日
- 本棚登録日 : 2015年1月30日
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