◆バナの放つオーラが作品を彩色◆
手早く表現してしまうと『エクソシスト』と、『セブン』がコラボレーションしてしまったかのような作品。
WOWOWの番組紹介にもそう記されている程である。
以下、WOWOWの内容/解説より引用させていただく。
**ある夜、ニューヨーク市警のラルフは、動物園で子どもをライオンの檻に投げ捨て死亡させた女性を逮捕する。彼女は何かにとり憑かれたかのように震え、ドアーズの曲を唱え続けていた。また別の夜に逮捕した妻に暴力を振るう男も、何かにとり憑かれたかのような凶気に触れ暴れていた。ある日、神父のジョーがラルフのもとを訪ね、“霊感”を捜査に使えと助言する。彼は現場に残された言葉から、悪霊の存在を強く感じるようになる。**
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警察官として過去に、越権行為をおこなった経歴のある主人公。連日連夜、 目を背けたくなる異常犯罪の渦に巻き込まれ… 彼は心の均衡を次第に喪失していく。
家庭にもどっても夫や父として、「心ここに非ず」の彼であった。
私はエリック・バナを『ミュンヘン』で知ったのだが、本作でのバナは『ミュンヘン』での役どころと、どこかリンクしてくるものを感じたのは私だけだろうか。
正直申しあげて演技派の俳優さんとは、やや言い難いような気もするだが。そのぶん何とも言い知れぬオーラを放ってくる俳優さんだなと、本作でもそういう印象を深めた。
- 感想投稿日 : 2015年7月13日
- 読了日 : 2015年7月12日
- 本棚登録日 : 2015年7月12日
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