知らずに読めば、女性が書いたと思ってしまいそうな女性視点。そして、小気味いいほどに軽快な文章。
短編集はその世界に入ったかと思うと終わってしまうので、本来あまり好きじゃないが、この作者のものは一作ごとに十分堪能できるので、そういうがっかり感がまったくない。
いろんな人たちがいろんな世界で、それはどれもたわいのない小さな世界だけれども、小さな人生をそれなりに営んでいる。振り返って同じくらいちっぽけな自分の人生もまたたわいないけど、それでいいんだって安心させてくれると同時にいいのか?本当に?と考えさせられもする。そんな不思議な一冊だ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年10月30日
- 読了日 : 2011年10月30日
- 本棚登録日 : 2011年10月30日
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