何回も読み直している筈なのに、凄さを理解しないまま、手塚治虫の代表作だから面白くて当たり前、って思いこんでいることに気付く。これほどエンターティメントとして、短編集の妙技として素晴らしい漫画はない。「鳥たちと野郎ども」の泣かせ、「灰色の館」のホラー、「ネコと庄造と」の人情味、「ふたりのピノコ」の切なさ、「不発弾」の人間が抱く復讐心の怖さ、ミステリあり、大衆演劇的なものあり、動物ものあり、とこんなにバラエティに富んでいるのにBJの揺らぎのなさ。素晴らしい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年漫画
- 感想投稿日 : 2015年1月8日
- 読了日 : 2015年1月8日
- 本棚登録日 : 2015年1月6日
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