舞台はアメリカなのだが、教授のノーブルな雰囲気のせいもあるのか、非常に英国的で、もう=パブリックスクールもの、と呼ばれていた「モーリス」や「アナザー・カントリー」を思い出さずにいられない。時代設定が現代なので、実質は学校が舞台である意外に共通している部分はないのだろうが、どうしてもあの、
閉鎖された世界と保守的な学校の雰囲気の中で暗黙のものとして現に存在しているのに、公には絶対に認められない同性愛行為の背徳的なものも、実は教授の過去のエピソードにはまだ垣間見えるモノの、全体的にちゃんと現代的で、あっけらかんと、ドライである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2013年10月7日
- 読了日 : 2011年4月4日
- 本棚登録日 : 2010年11月10日
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