いやー!すごかった!圧巻だった!
上巻が良いところで終わり、そのまま波に乗って下巻を読み始めたら止まらなくなった。緻密に計算された壮大なストーリに脱帽。
本格的にゴンゴ共和国からの脱出が始まる下巻。コンゴ・日本それぞれに刻一刻と迫りくる敵とミスの許されない状況にハラハラドキドキだった。
コンゴからの脱出シーンでは戦争のリアル(残酷さ、無惨さ等)が細部まで描かれていて、少年兵に起きた凄惨な出来事など胸が締め付けられる場面がたくさんあった。常に緊張感に包まれ、戦場にいる人々の身体的・精神的苦痛は計り知れないものがあるのを感じた。
一方、日本でも危ない橋を渡りながらも韓国人留学生の協力を得て新薬開発に取り組んでいく研人。上巻では頼りなく見えた研人が、人助けのために全力を尽くし最後まであきらめない姿は応援したくなったし、研究者としての成長に感動した。
スピード感満載のまま様々な真相が明らかになり、あっという間に読了。
そして末尾の解説もすごかったし、参考文献やインタビューの数にもビックリ。著者のこの作品にかけた想いや誠実さを知り、あたらめて高野さんのファンになった。
この作品は小説好きのみんなに読んでみて!とオススメしたいものになった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年3月22日
- 読了日 : 2022年3月14日
- 本棚登録日 : 2022年3月12日
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コメント 2件
hiromida2さんのコメント
2022/04/06
satokoさんのコメント
2022/04/07