警視庁公安部・青山望シリーズ第1弾。
以前、濱嘉之さんの「警視庁情報官」という作品を読んだときは難しい印象だったけれど、懲りずに挑戦。
公安出身者だからこそ書ける細部が興味深かったし、物語も面白くて今回はサクサク読めた。ただ、目次の次ページに主な登場人物紹介があるのだけれど、そこに載っていない人も結構出てくるから人物を把握するのが大変だったかな。
主人公の公安部:青山と各部署に散らばる優秀な同期たちが協力しあって、1つの殺人事件から政治家と暴力団、芸能界が絡む大きな事件の真相を突き止めていくのが面白くてページをめくる手が止まらなかった。
青山と同期たちの他にも優秀な刑事がいて、着眼点だったり人間関係だったり、うまい具合に情報を集められるのがすごい。仕事ができる人はカッコイイな。
他の警察小説では、警察内部の争いがメインになったりもするけれど、本作はどちらかというと内部で見栄を張っている人には目も触れず、どのように捜査が進められているか実際の流れを見ているようでワクワクした。
特に最終8章で青山や同期の大和田らが先頭に立って政治家や暴力団を追い込む姿が爽快だった!
次作も楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年11月16日
- 読了日 : 2022年11月15日
- 本棚登録日 : 2022年11月13日
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