メイドをはじめとした、英国の使用人について体系的に記された本。
一通り読んで、ロマンと幻想に覆われた使用人の世界もフィルターを通せば一介の勤め人にすぎないという現実を思い知らされた。
いくら最高位・執事クラスの高給取りでも高齢になってからの失職、結婚の難しさなど、常に将来への不安を抱いており、アルコール依存症になる人が続出するのも頷ける。現代の社会保障の偉大さを感じた。
しかし、数多くの労苦を経てもなお職業としての誇りを抱く人々がいる、いたことに、今も創作の題材とされ続ける理由があるのだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月10日
- 読了日 : 2021年11月10日
- 本棚登録日 : 2021年11月10日
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