神は存在せず、今後の人類の進化にはその存在が足枷になるだろう、というのを懇切丁寧に解説してくれる。
十戒は殺戮と民族浄化を是としており、決して博愛の思想ではないこと、宗教としての主張は時代によって主張を二転三転させていること等々。本書で語られるエピソードの断片は知っていたが、知の巨人・リチャード・ドーキンスが体系化してわかりやすく教えてくれるのだからありがたい。凡人の私でも神のデタラメさに対して理解が深まった。イエスの少年時代の畜生エピソードの下りは必読だ。
一見摩訶不思議な生物の多様性も、誰かがデザインしたのではなく、小さな突然変異の積み重ねだということを「生命の歴史は繰り返すのか?」を読んでいたから納得できた。そりゃあ30万世紀も経てばアメーバも人間ぐらいには変化しているだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月17日
- 読了日 : 2021年10月16日
- 本棚登録日 : 2021年10月16日
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