ブッシュマンの民話

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  • 京都大学学術出版会 (2020年1月10日発売)
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本棚登録 : 22
感想 : 5
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ブッシュマン・シャーマンという本を読んでからいわゆるブッシュマンあるいはコイサンマン(コイ人とサン人)に興味を持つようになりました。
 図書館にいったらたまたまブッシュマンの民話があったので借りてきてよみました。京大出版の本のためか大学の先生の思いそのままに本が出来上がっています。どういうことかというと書き言葉で残されていないブッシュマンの民話を記録しておこうということにこの本の目的があります。そのためQRコードをよめば現地音で民話が再生されるという素晴らしい仕組みが取り入れられいます。
 民話なんらではの話の展開にいろいろ驚かされます。
食べる、食べられる、変身する。石になる。結婚する。子供をうむ。やせてる。太っている、池ができる。などが頻出する民話です。話としては荒唐無稽のものが多いですが、オーラールストーリーとして擬音語や予想できない展開などが重要な要素となっています。
 これはこれでいい読書体験でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 精神世界の本
感想投稿日 : 2020年7月30日
読了日 : 2020年7月30日
本棚登録日 : 2020年7月21日

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