川越の街並みや古民家はテレビで観たことがあり馴染み深い。
古くて情緒溢れる街並みだけに、ちょっと不可思議な現象が起こるのも不思議ではないように思える。
建物には、かつてそこで暮らした人々の記憶が宿っている。
建物の中に居て微かに感じる息遣い、話し声、歌声、掛け声。
それはかつて暮らしていた人達が、確かにそこに居た、という紛れもない証。
建物はいつまでも覚えている。
例え人は亡くなっても、その建物がこの世から消えない限り永遠に。
神秘的で、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる物語だった。
舞台が同じ川越ということもあり『活版印刷 三日月堂』とのリンクが楽しめた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ほしおさなえ
- 感想投稿日 : 2020年6月13日
- 読了日 : 2020年6月12日
- 本棚登録日 : 2020年6月11日
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