あきない世傳 金と銀(十一) 風待ち篇 (ハルキ文庫 た 19-26)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2021年8月10日発売)
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感想 : 186
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この人気シリーズも第11弾。
五鈴屋江戸本店も江戸に進出してから8年経ったなんて…感慨深い。

またしても蛸からの思わぬ横槍に歯噛みしつつも、知恵と経験と団結力により困難を乗り越えた。
俯いてばかりいては何も始まらない。
顔を上げ真っ直ぐ前を向き、信頼の置ける仲間と共に新たな道へと進むべし!

副題にもなっている「風待ち」。
読む前は何のことかと思ったけれど、読了した後しみじみ思う。
髙田先生もニクイ副題つけるな、と。
今回は確かに、大海に出る前の「風待ち」の回。
力も充分に蓄え準備は万端整った。
「ここならば間違いない」と長年のお客から信用される店にも成長した。
ここは一つ、土俵際まで寄られながら一気に逆転する「打っ棄り(うっちゃり)」で技ありをキメるのみ。
次回いよいよ大海へと漕ぎ出すのか…半年後が今から楽しみでワクワクしてきた。

五鈴屋五代目惣次時代には横柄で何かと手こずらされていた、現・井筒屋三代目保晴。
この男は果たして味方なのか、やっぱり敵なのか…。その展開も今後の楽しみの一つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 高田郁
感想投稿日 : 2021年9月20日
読了日 : 2021年9月20日
本棚登録日 : 2021年9月19日

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