満鉄とくに満鉄調査部の研究で知られる小林英夫の著作。
満州国における統制経済を指導した「ニキ三スケ」特に岸信介に焦点をあて、岸をとりまく椎名悦三郎など旧商工省や財閥の人脈の戦前戦後を描いている。
原彬久の『岸信介』を読んだ後だと、物足りなさを感じるが、サクっと読むにはこちらでもいいかも。
個人的には、1950年に千葉に高炉を建設した川崎製鉄の技術者のなかに、もともと満州の昭和製鋼所で勤務していた人々が数多く含まれていたというのが興味深かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書(その他)
- 感想投稿日 : 2011年3月30日
- 読了日 : 2008年5月17日
- 本棚登録日 : 2009年12月30日
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