青空朗読より。
この物語は教科書に載っていて、よく「彼らはどうすれば良かったか?」みたいな教訓話のモデルになったりしているらしい。
自分も最初はそういった感想を考えていたけど、ちょっと考えて止めた。
物語は「青い煙が、まだ筒口から細く出ていました。」で唐突な終わりを迎える。作者が読者に望むのは「こうすれば良かったのに」という教訓ではなく、兵十が犯してしまった行動の直後から先を読者に想像してほしかったんじゃないか、と考えた。
だから、「この後、兵十はどう生きるべきか?」というテーマに変更した。こちらの方がより重く、大人向けではある。けど、修復の効かない失敗を犯したときにどう乗り越えるかの方が100倍大事だと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2020年11月21日
- 読了日 : 2020年11月12日
- 本棚登録日 : 2020年11月12日
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