語り手の"ぼく"が、"ちいさい あかい しょうぼうしゃ"の持ち主になったら、どんなことをしたいかを語るお話です。
火事に出動するのはもちろん、お花にお水をあげたり、泥だらけのぞうさんを洗ってあげたり、火を吹く竜に対抗したり、きりんさんと触れ合ったり、大仏様の耳掃除をしてあげたり…子どもらしさとユーモアたっぷりの夢が描かれています。
水彩とクレヨンを合わせて使ったようなタッチのイラストで、消防車や他の車、動物たちは、そこそこ細かくリアルに描かれています。火事の火元が魚を炭火焼きしていた犬の犬小屋だったり、クロネコ印の"急急便"のトラックが走っていたり、コミカルな要素も散りばめられていて、イラストを眺めるだけでもなかなか楽しめます。"ぼく"が夢を語るにつれて、イラストの消防車のはしごがどんどん高く伸びていき、途中から絵本を縦にして読むことになる表現も面白くて好きです。
文章は、ひらがなとカタカナが使われていますが、カタカナにふりがなが振ってあるので、ひらがなしか読めなくても一人で読めます。
文章量も見開き1ページに2~3行を基本としているので、文字の読み始めにはちょうどいいかもしれません。
我が家では、息子が一人称の"ぼく"という言葉を覚えた一冊です。
【参考】読み聞かせ:2歳0ヶ月
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2017年7月2日
- 読了日 : 2017年7月2日
- 本棚登録日 : 2017年6月20日
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