いやぁ、これは参った!もし、仮に自分が医者だったとして、両親を殺した人物の治療ができるだろうか?医者としての自分をとるのか、被害者遺族としての自分をとるのか。大いに悩ましいところだ。
優秀な脳外科医の尾木敦也は、両親を殺され、医者としての可能性を憂い、しばらく休業していた。院長からどうしても手術をして欲しい患者がいると言われオペをすることになったが、途中で両親を殺した死刑囚の定永であることがわかった・・・。
ブラックに限りなく近いグレーの死刑囚、定永のリハビリを行なっていくうちに、ホワイトに近くなっていくグレー。果たして定永は本当に犯人なのだろうか。
誰もが疑問に感じ始めた時、新たな犯人像が浮かんできて・・・。
テーマ良かったわりに、全体的に軽い印象なのが残念。ただラストは良かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2022年10月8日
- 読了日 : 2022年10月8日
- 本棚登録日 : 2022年9月5日
みんなの感想をみる