話の筋はわかりやすいので、まあ悪くない話ではある。2016年の翻訳部門の本屋大賞らしい。
島で唯一の書店の店主・フィクリー。若くして妻を亡くし、寂しさから酒に溺れ、わざわざ島までやってきた出版社の営業の女性に難癖をつける。初登場はとても偏屈な印象だけを残す。
で、突然、幼子が書店に捨てられたので育てることになる。
で、よくわからないが、難癖をつけたはずのその女性に恋をする。
で、結婚して、捨て子とともに生活しだす。
で、最後に病気になって死ぬ。
ま、その間に周辺を含めていろいろなことがあるけど、なんか全てが、エピソードの切り貼りみたいだった。ひとつひとつがぶつ切りって感じ。読んでてイライラした。
シナリオライターあがりが小説を書くと、こういう雑な文章になるよなぁ、って思いながら最後まで読み、巻末の解説を読んだら、やっぱりシナリオライターあがりだった。
映画にしたら安心して観てられる内容だとは思うけど、小説家の文章ではない。
前々から感じていたことだが、どうも本屋大賞というのは信用できない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月31日
- 読了日 : 2021年10月27日
- 本棚登録日 : 2021年10月27日
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