書店主フィクリーのものがたり (ハヤカワepi文庫 セ 1-1)

  • 早川書房 (2017年12月6日発売)
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本棚登録 : 1278
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話の筋はわかりやすいので、まあ悪くない話ではある。2016年の翻訳部門の本屋大賞らしい。

 島で唯一の書店の店主・フィクリー。若くして妻を亡くし、寂しさから酒に溺れ、わざわざ島までやってきた出版社の営業の女性に難癖をつける。初登場はとても偏屈な印象だけを残す。

 で、突然、幼子が書店に捨てられたので育てることになる。

 で、よくわからないが、難癖をつけたはずのその女性に恋をする。

 で、結婚して、捨て子とともに生活しだす。

 で、最後に病気になって死ぬ。

 ま、その間に周辺を含めていろいろなことがあるけど、なんか全てが、エピソードの切り貼りみたいだった。ひとつひとつがぶつ切りって感じ。読んでてイライラした。

 シナリオライターあがりが小説を書くと、こういう雑な文章になるよなぁ、って思いながら最後まで読み、巻末の解説を読んだら、やっぱりシナリオライターあがりだった。

 映画にしたら安心して観てられる内容だとは思うけど、小説家の文章ではない。

 前々から感じていたことだが、どうも本屋大賞というのは信用できない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月31日
読了日 : 2021年10月27日
本棚登録日 : 2021年10月27日

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