上下巻あるのでこちらにはあらすじを書きます。
レビューは下巻から。
自殺した斎藤の変わりにクラスでいじめの標的にされていた路彦。
いじめは日増しにエスカレートし、遂には集団リンチを受ける始末になった。
夜の公園で裸に剥かれていた路彦を助けたのは、何故か斎藤の死についてかぎまわっていた下っ端ヤクザの山田信二だった。
弱っちょろい路彦に苛立った信二は、喧嘩の仕方を教え始める。
「勝ったら報告する」
そう言って2人はメアドを交換しあった。
未成年なのに煙草や酒を勧めてくる。
無修正のAVを見たり、青姦するカップルを覗き見たり、マックを奢ってくれた次の日にマックを奢らせたり。
めちゃくちゃな信二に振り回される路彦だったが、不思議と嫌では無かった。
むしろ連絡が来ることを心待ちにしていた。
「しょうがないよ。そんな信二さんが好きなんだから」
そのうちに、信二はヤクザとして成り上がっていく。
路彦は少年から大人になる。
「いつまで俺らと遊んでくれるんすかね」
悪の回りには磁石のように悪が集まってくる。
しかし路彦だけはいつまでも変わらないような気がしていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
木原音瀬
- 感想投稿日 : 2010年1月13日
- 読了日 : 2010年1月13日
- 本棚登録日 : 2010年1月13日
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