どうしてこの瞬間に隕石衝突とか地球爆発が起きないのだろうと思った。こんなに好きな人とセックスなんてしたら、地球が真っ二つに割れるくらいじゃないと到底取れないじゃないか。採算とか、バランスとか、代償とか、そういうぜんぶが。
この言葉、作者が女性じゃなければ書けないのでは?とまでも思う。
そして身に覚えがありすぎるこの物語、瞳の気持ちが痛いほど分かってしまった。
罪悪感、論理感、この刹那的な幸せの代償。
自分を取り巻く環境やしがらみを全部捨てて、今この瞬間死んでも良い、そうしたら楽なのにと思う気持ち……。
そこまでの瞳の想いとは対照的に、浅野さんが
瞳への気持ちは恋でも愛でもない…と思っていること。
この気持ちは恋でも愛でもない、愛着はある、けどどうこうしようと思わない。確かにそう言う関係性もあるだろうけど、2人のギャップがしんどいなぁ。
瞳が最後に手紙に書いた 嫌い が本音なのかどうか。嫌いとまで書いて、お金を包んで手切金みたいに渡さないと切れないぐらい好きだったのか。瞳サイドの終わり方もしっかり見てみたかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月20日
- 読了日 : 2024年2月20日
- 本棚登録日 : 2024年2月20日
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