英本土奪還: 鋼鉄の海嘯 (C・Novels 55-63)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年8月1日発売)
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本棚登録 : 26
感想 : 1
4

[評価]
★★★★☆ 星4つ

[感想]
この巻から先の物語は完全に蛇足だった。
しかし、日米の決戦が終了した時点で物語が終わる架空戦記の中で戦後の日本の立場が書かれているのは余り読んだことがないので楽しめた。
しかも、日米は講話したものの、日本は辛勝で次の攻勢は耐え切れなかっただろうから必然的にアメリカに従う立場になっているのが印象的だった。欧州派遣艦隊が少しでも日本の立場を良くするために行動しているのも中々に良い感じだった。
アメリカ艦隊が囮に誘引され、日本海軍のみがドイツ軍の輸送を防げる状況というのは中々に歩い演出だった。ドイツ海軍との艦隊決戦は潜水艦からのドイツ製酸素魚雷による襲撃や硬いドイツ艦の奮戦が良かったな。
最後に艦隊決戦で傷を受けた比叡と榛名が金剛級の生産国で修理を受ける演出は感動できた。そして駆逐艦で唯一無傷な「雪風」は相変わらずだね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2016年2月7日
本棚登録日 : 2018年12月22日

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