野球の本で言えば、ここ数年は圧倒的に野村さんが多い。それぞれのテーマも興味深くまた面白いものも多い。ご本人は残念ながらご逝去されてしまったから、もう新しいものは出ないのだろうけど、まだまだ読んでいないものは多い。ただ、野村さんはこう言っては失礼だけど、結構自分愛が顕著なので、この三、四年、いやもしかしたらもうその前からほとんど読んでいない。
この本の里崎さんも、どちらかいうとそういう傾向がありそうだ。だからまぁ江本さんが一方にいるのは良かったように思う。
澤村が今やメジャーで、残念ながら大谷が規格外の活躍をしているからあまり目だたないが、溌剌としているのも、やはりまずはロッテに行けたこと、そしてメジャーの、今いるチームの水があっていたんだということなんだな。巨人を出される時、ほら見ろ言わんこっちゃないって自分は思ったんだけど、この本の話を聞いて、それは間違っていたのかもしれないって気づいた。
ジャイアンツは、そしてセリーグは、単純に言って、そのバランスの良い集合体は、今やパリーグの一芸必殺の集合体に勝てないしそして面白くないんだな。
まぁ、パリーグだって全部が全部そうではないんだろうけれど。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月23日
- 読了日 : 2021年7月23日
- 本棚登録日 : 2021年7月23日
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