今の時代には考えられない、厳格で煙ったい父親。思い出が辛くもあり懐かしくもありといったエッセイ。子供心に理不尽な態度を取る父親への反感、母親に感じる不憫な気持ち。
母親に初めての海外である台湾旅行をプレゼントしたくだりがあり、「どうか落ちないで下さい。どうしても落ちるのだったら帰りにして下さい」と書かれているのを読んで、その後、飛行機事故で亡くなった向田さんの皮肉な運命を感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年5月13日
- 読了日 : 2020年5月13日
- 本棚登録日 : 2020年5月3日
みんなの感想をみる