読みやすい。
江國さんの例えが的確で面白くて、ニヤニヤと笑えてしまう。
よくこんな例え思いつくなー、流石だなと。
幸福と絶望は常に隣り合わせで行ったり来たりする。
幸福とはウエハースの椅子のようなもので、椅子なのに決して座れないもの。
しばしば現れる絶望と葛藤しているところが簡単に想像できる。
不倫相手にハマっている女性の話で恋人が好きで抜け出せない話。
叶うことのない行きたい場所の話をラストもしていて、結局離れることができない状況に心がギュッとなる。
不倫ってこうやってずっと終わらない。
家庭を持っている男の人は帰る場所があるから、どこか余裕があって主人公を優しく包み込めるし、その一方で少年のように夢みがちな発言も現実逃避で軽々とこなす。
品がないものは携帯電話、愚痴、ゴルフ、恋ってのも共感。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月17日
- 読了日 : 2021年7月17日
- 本棚登録日 : 2021年6月8日
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