カール五世: ハプスブルク栄光の日々 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社 (2013年11月6日発売)
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感想 : 4
4


いやー面白かった!
ライバル、フランソワ1世とヘンリー8世との駆け引きが面白い。フランソワ1世は約束を守らず自分勝手。ヘンリー8世はその時々の損得感情で物事を決める。カールは誠実すぎる。
しかし、20年にもわたって喧嘩を続けてきたフランソワ1世と、エグ・モルトである日突然「我が愛しの兄弟!」と言って抱擁し合うなんて笑える。

当然といえば当然なんだけど、カール目線で描かれているのでカールを応援してしまう。フランソワ1世、ヘンリー8世目線のも読んでみたいな。

第5部のミュールベルクの決戦は壮快だった。
なぜ、表紙絵をティツィアーノの「ミュールベルクの戦いにおけるカール5世」にしなかったんだろう。


……長い間、本当にお疲れ様でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年7月6日
読了日 : 2020年7月18日
本棚登録日 : 2020年7月4日

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