失われた時を求めて(4)――花咲く乙女たちのかげにII (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2012年6月16日発売)
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本棚登録 : 272
感想 : 13
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「かつてシャンゼリゼで漠然と気づいたことで、その後もっとよく理解できるようになったことがある。それによると、ある女性を愛しているとき、われわれは相手に自分の心の状態を投影しているだけであり、それゆえ重要なのはその女性の価値ではなく自分の心の状態の深さであり、それゆえつまらぬ娘の与えてくれる感動のほうが、優れた人と話したり、いや、その作品を賞讃をこめて眺めたりすることで与えられる喜びよりも、われわれ自身のずっと内密で個人的や、また深遠で本質的な部分を意識のうえに浮かびあがらせることがあるのだ」p.415

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月20日
読了日 : 2022年4月16日
本棚登録日 : 2022年4月16日

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