殺人容疑で逮捕された古澤は、無実を叫びながら裁判中に獄中で自殺する。 古澤に親代わりとして育てられた妹は、兄の無実を証明するために再審を弁護士に依頼するが、法律の建前で再審請求には応じてもらえない。 兄の無実を晴らすために、妹が打った奇策とも言える物語が綴られる。 今や法廷推理小説家として確たる地位を築いた小杉氏だが、現在の小杉氏が綴られる厳しい法廷闘争の情景と比較すると、この作品は若干甘いとは思うが、物語は読者を夢中にさせる内容で展開していた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小杉健治
- 感想投稿日 : 2022年6月28日
- 読了日 : 2022年6月28日
- 本棚登録日 : 2022年6月28日
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