ビジネススクールなどで一般的に言われている経営学に対し、見る角度を変えて異を唱える内容。
例えばシリコンバレーではリスクを取って新しいことにチャレンジする若者達に、リスクマネーが入り込むことでイノベーションが生まれやすい、という一般論。これに対しては、シリコンバレーにはエリート達が集うことでそもそも成功率は高く、カネを出す側も短期的に成功を求めるので撤退も早く、見方を変えればローリスクの仕事をしている、というもの。
その他、特にアメリカでは軍事と産業が密接に結び付き(回転ドア)、お互いの利益のために活動していることを批判的に述べている。
読みやすいし「そういう面はある」と認めつつも、本書も見方の一つであり、片方だけを支持すると本質を見失ってしまいそうだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月23日
- 読了日 : 2023年10月23日
- 本棚登録日 : 2023年10月23日
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