FOCUS編集部を経て日本テレビに移ったジャーナリストが手掛けた調査報道の裏側に迫る。疑問を持ったらとことん追いかける。そして常に「裏取り」を慎重に行う。正義と言うよりは、権力側の都合や思惑で泣く人が出てしまうことがよほど許せないという取材姿勢が見える。
時に危険な目に逢いながらも、一旦司法が下したことさえも疑問があれば覆そうと真実に迫る過程がドキュメンタリー風に綴られていて読みごたえがある。桶川ストーカー殺人事件など、筆者の執念で警察の怠慢や勝手な推測で事件を歪曲化したマスコミを糾弾した有名な事例もその裏側が語られている。
成功例だけでなく失敗やボツになった事案にも触れている。失敗した場合でも、「片方だけの意見だけに惑わされない」姿勢は同じだ。
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- 感想投稿日 : 2023年9月22日
- 読了日 : 2023年9月22日
- 本棚登録日 : 2023年9月22日
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