いまだに謎の多い生き物であり、絶滅危惧種、毎年その価格の高騰が話題になるウナギ。その生態の謎と、食文化や産業、歴史を追う。
新聞で「ウナギは太平洋のホンの小さなポイントで産卵している」という記事をよく目にしたことがある。本書ではそれだけでなく、産卵ポイントに向かうまで半年ほどウナギは絶食しているなど、さらに謎が多い生態について解説されている。
謎が多く、希少性があり、なおかつ美味(ヒトにとって非常に良い栄養素を含んでいる)故か、いささか怪しいウナギ信仰が地方によって存在したりする。そして、いまだに密漁は多いようで、その生態だけでなく生産量など統計上の数値にも謎が多い。
年々不漁が進むウナギ。人間の欲望をスルリと通り抜けて、人類の前から姿を消してしまうのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年8月29日
- 読了日 : 2021年8月29日
- 本棚登録日 : 2021年8月29日
みんなの感想をみる