キリスト教の誕生以前から現代(2018年頃)までの歴史を、キリスト教世界を中心に据えて追っている。
イエス・キリスト以降はその弟子達から、皇帝、教皇、政治家、思想家などなど様々な登場人物が出てくる。そして、キリスト教の歴史は権力闘争と覇権、戦争の歴史でもある。
考え方や利害関係の相違から発生する争いは、なにもキリスト教に限ったものではないだろう。宗教が争いを呼ぶのではなく、人間自身が争いが絶えない生き物であり、「宗教」という共通する(あるいは相反する)価値観の人達の集まりがそれに被さっているだけなのか。
本書を表面的に読めば、キリスト教が戦乱を起こし続けたようにも解釈しかねなくなるので、注意しつつそんなことを考えながら読んだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年6月11日
- 読了日 : 2021年6月11日
- 本棚登録日 : 2021年6月11日
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