さらば、GG資本主義 投資家が日本の未来を信じている理由 (光文社新書)

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  • 光文社 (2018年6月13日発売)
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●君はまだ若いから年長者を立てなさい。そのうち順番が回ってきたら、主導権を握れるから…今私は70代、先輩たちは80代で現役で残っています。これが高齢化社会と言うものですよ!待っていても順番は回ってこない。だからチャンスがあれば主導権を奪取しなさい。
●日本の高齢化社会は「みんなの成長」を邪魔しているみたいです。
●年齢別の消費とよると60歳以上は47.8%もあります。世の中の商品は約半分が60歳以上によって行われている。29歳以下となると1.5%で存在感はほとんどありません。
●創業者が退任した後の会社は、社長に当事者意識が低く、失敗しないように任期満了まで監督を行う会社ばかりになる。
●90年代以降、業績を上げられず、景気の足を引っ張ったのは大企業(− 24%成長)。ベンチャー中堅中小企業の多くは、+67%成長してる。
●輸出型大企業が日本経済の成長を牽引した時代は終わっている。高度成長期のような外的なプラス要因は今の日本にはなく、成長産業もガラリと変化しています。いつまでも過去の成功体験を引きずって、大企業万歳!と言っていたって、人も企業も社会も退化していくだけです。
●フィデューシャリー・デューティーは日本語で「受託者責任」と訳されます。
●金融庁長官、森信親。
●今の50代の人は、お金のことで困ったら銀行の窓口にはいかず、まずはインターネットで調べるでしょう。10年後彼らが60歳になったからといって突然銀行の窓口を訪ねるようなことにはならないでしょう。
●「働き方改革」も、長時間労働の解消や有給休暇消化など、どちらかと言えば「休み方改革」に偏っている。
●1兆円規模の会社を作る起業家が1人いるより、100億円規模の会社を作る起業家が100人いる方がいい。1人のカリスマに頼るより、100人の社長が私決定をする方が、はるかに社会に多様な価値観が生まれます。
●「あなたの時間があと100年あるとしたら?」「あと10年だとしたら?」…「あと1日」と言われたときの答えは、人によってバラバラです。しかし残された時間が少なくなればなるほど、視点は身近なところに移っていく。そして最後にほとんどの人が選ぶのは「家族との時間」です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 金融経済投資家計
感想投稿日 : 2019年8月2日
読了日 : 2019年8月3日
本棚登録日 : 2018年12月27日

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