原発難民 放射能雲の下で何が起きたのか (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所 (2012年10月16日発売)
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感想 : 9
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●放射能が距離とともに減衰するのは「放射線源が1つだけ」と言うケースに限られる。福島第一原発事故では、莫大な数の放射線源が塵に乗って煙のように流れたのだ。セシウム、ヨウ素、プルトニウムといった放射性物質は、様々な大きさの塵にくっついて、原子炉から流れ出し上昇し移動し地表に降ってくる。その雲の方角を予測し忘れたわけである。北西方向へ流れることは予想できたはず。
●真っ先に逃げ出したマスコミ。
●立ち入り禁止ゾーンより南相馬市の方が、放射線放能汚染が高かった。
●サイエンスの世界は白から黒まで全部ある→難しくてどれが真実なのかわからない→しかし、関係があると分かったときには手遅れだ。
●とにかく電源車があれば何とかなるはずだった。しかし、普段から接続する訓練などをしていなかったために準備できなかった。
●いかんせん、最後の最後まで廃炉にする選択肢を選択しなかった。1号機廃炉にする決断を早くしていれば、まだコストは安かった。2、3号機は助かったかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 機械建設乗物環境農業
感想投稿日 : 2020年8月31日
読了日 : 2020年8月31日
本棚登録日 : 2014年7月27日

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