日本人は思想したか (新潮文庫 よ 20-1)

著者 :
  • 新潮社 (1998年12月1日発売)
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本棚登録 : 259
感想 : 17
5

錚々たる面子。
三人の知見の深さに圧倒された。

特にキーになっているのが中沢新一。
彼は非常に巧みに二人の橋渡し役をこなしていた。

けれど、
この本で理解できたことといえば、
「まだ×100」ほどの自分の浅薄さくらいである。

果てしないなぁ。
というかまた「親鸞」出てきてたし。
どこでも湧いて出る奴め。

そうそう、
井上円了(母校である東洋大学の創立者)の話もちらっと出ていて、
仏教哲学者だということを初めて知った(もともと哲学館だったそうな)。

しかも妖怪について研究していて、
「妖怪博士」とか「お化け博士」とか呼ばれてた、だと!

いやぁ俄然興味が湧いてきたなぁ、井上円了さん。
もっとこっち方面でアプローチしてくれればよかったのに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2012年5月2日
読了日 : 2012年3月10日
本棚登録日 : 2012年3月10日

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