文化祭オクロック (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2012年11月11日発売)
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本棚登録 : 198
感想 : 13
4

東天高校文化祭初日、正体不明のDJネガポジによるラジオ放送が始まる。
DJは誰なのか、どこから放送しているのか。
それらを明かさぬまま毎時定期的に放送は続く。

初回放送時のトークゲストで、元野球部エースの山ちゃんはDJにノセられて
壊れて動かくなって長い月日が経つ大時計塔の針にボールを投げて直し、
再び動くように努力することに。

斉藤優里は山ちゃんをノセる「ダシ」に使われたことに腹を立て
DJを探しだしてひっぱたこうと思うのだが、なかなかうまくいかない。
そんな彼女だったが、ミステリ好きの文芸部・古浦の協力を得て
少しずつ謎の真相に近づいてゆく。

一方、物理部の寺沢祐馬は、DJ側の人間であるらしく、何かを企みつつ
文化祭を盛り上げるために奔走を続ける。

果たしてDJや寺沢の目的は何なのか。
ちょっと意外だったなー。でも、伏線はしっかり張られてた。
そうきますか。
最近読んだ日常の謎ジャンルでは一番面白かったかも。
青春群像劇の要素もたっぷりで読み応えあり。
後半は一気に読んじゃったよー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行
感想投稿日 : 2012年11月18日
読了日 : 2012年11月18日
本棚登録日 : 2012年11月18日

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