姉の死からうまく立ち直れていない卓也。
高校生になったある日、「発光病」を患い余命僅かな同級生の女の子の元に
お見舞いに行くことになり、それから彼女のやりたいことリストを代理体験
することになってしまい・・・といったお話。
月光を浴びると体が光ってしまうという治療法の見つかっていない病気。
その設定以外はとても現実的(もっとファンタジー寄りかと思ってた)。
こんな評し方をすると両者に失礼かもしれないけど、住野よるさんの
『君の膵臓をたべたい』によく似た印象。
似てるから面白くない、とは言っていないので誤解なく。
これから死にゆく者。
大切な人の死に取り残されていく者。
それぞれの気持ちや、ふたりが触れ合っていく中で変化していくものが
繊細に描かれていて読んでいて清々しかったな。
死を扱っているけど、「号泣必至」とか「お涙頂戴」とかじゃない。
泣かせてくれるのも好きだけど、抑え気味なこんな感じもいいね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
さ行
- 感想投稿日 : 2017年5月7日
- 読了日 : 2017年5月7日
- 本棚登録日 : 2017年5月7日
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