この手のタレント本は本人が書いていないことが多く、本人が語った内容を基にライターが書きお越しすることが多いのは有名な話ですが、こちらは明確に「書き下ろし」と巻末に書いてあるだけに、おそらく本当にそうなのでしょう。
小室哲哉が天才であることは間違いありませんが、社会人としては失格だったね、というのがよくわかる一冊。全体的に謝罪と妻への感謝と、捨てきれないプライドがにじみわたってきます。
しかし復帰後、過去のようなヒット曲を生み出せていない現状を見ると、彼の音楽理論も色あせて映ってしまうのは私だけでしょうか。
もちろん、名曲だからヒットするということではないですし、ヒット曲が生まれにくくなっている現状もあるわけですが、
自己弁護と借金返済以外に、結局何のためにこの本を出したかったのか、の目的が、よく伝わってこない一冊でした。
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- 感想投稿日 : 2012年8月14日
- 読了日 : 2010年6月14日
- 本棚登録日 : 2012年8月14日
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