今回は、失恋から元カノに対する殺害欲求などの強迫観念に取り憑かれた由伸、薬物依存などの問題行動を起こしているキヨシのケース。
一見すると特殊なケースに見えるキヨシのケースだが、生活に苦労してこなかった中流家庭が陥りがちな、世間体から子供の尻拭いに走り回る両親に依存している一方で、反抗心が歪な形で親に向かう、歪んだ親子の共依存関係の闇が深い。
際限なく善意と金銭をカツアゲして骨まで、脛かじりする子供おとなに対して自立を促すのは、非常に困難。
最終的には、両親が子供に知られないように別の場所に行って、子供と縁を切るしかない。
そういう子供おとなの自立を説得するのも、精神保健所の仕事。それが3巻のメイン。
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- 感想投稿日 : 2023年1月3日
- 読了日 : 2023年1月3日
- 本棚登録日 : 2023年1月3日
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