レイプ・男からの発言 (ちくま文庫 ヘ 6-1)

  • 筑摩書房 (1993年6月1日発売)
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レイプは、弱さゆえの犯罪なのか?
妻や恋人をレイプされたパートナーや強姦事件に携わる警官や弁護士や裁判官などのインタビューから浮かび上がる男性の性犯罪や恋愛関係へのミソジニーのカタログのようなインタビュー集。
男女の関係は戦いでセクシャルな魅力をアピールをされると操られる攻撃を仕掛けられているから反撃するんだ。女の子から、誘ったから悪い。
ロマンス小説などで、男は強引で女性は受け身でというのが男女関係だから多少強引で何が悪い。
女は、男を利用しているんだから、裏切るから、復讐しているんだ。復讐なんだ。
などなど、根っこには「男は強くあれ」というマッチョ信仰が抜けがたくあり、ガラス越しにお互いの妄想の中でファンタジーを押しつけあっている男女の間の認識の断絶があることを痛感するインタビュー集。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月20日
読了日 : 2024年3月20日
本棚登録日 : 2024年3月20日

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