キングスマン:ザ・シークレット・サービス (ShoPro Books)

  • 小学館集英社プロダクション (2015年7月29日発売)
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感想 : 5
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イギリスの最下層で救いのない日々を送っている少年エグジー。ある日、そんな姿を見かねた親戚のジャックから、彼は驚くべき秘密を告げられる―「じつは自分はMI6のスパイなんだ」!?そして才能を見込まれたエグジーも、エリートぞろいのスパイ学校に入学することになるが…。落ちこぼれのエグジーは、謎のセレブ誘拐事件が頻発する世界を救うヒーローになれるのか?
『キック・アス』のマーク・ミラー×『ウォッチメン』のデイブ・ギボンズ!アメコミ界最強タッグが放つ、新世代スパイアクション!!
「キングスマン」の原作グラフィックノベル。
あとがきによると、マーク・ミラーとマシュー・ヴォーンは最近のリアルでシリアス志向のスパイ映画とは違った奇想天外で痛快なスパイ映画を作りたいということで、このグラフィックノベルを書きました。
冒頭の誘拐されたマーク・ハミルを救出するミッションが失敗したのが経費節減で安く作った装備の故障が原因、スパイの訓練の初日が通勤中のロンドンっ子から小銭に恵んでもらうことで相手に頼みを聞いてもらう能力や都市部での適応力を鍛えたり、パーティで女性をゲットする訓練をしたり、ファッションの指南を受けたり、人類滅亡を企むアーノルド博士がマーク・ハミルたちを誘拐したのが彼らのファンだからなど、マーク・ミラー独特のひねったユーモアが効いています。
貧しい家庭に育ちグレていたゲイリーが敏腕スパイのジャックからスパイの訓練を受ける中で、エリートばかりの他の訓練生に陰口を叩かれへこみながらも一人前の男として成長していく展開も「キックアス」「ウォンテッド」でも描かれたマーク・ミラーお得意の青春模様で、ド派手なアクションも盛りだくさんで痛快なスパイアクション・グラフィックノベルでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月17日
読了日 : 2022年12月17日
本棚登録日 : 2022年12月17日

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