バットマン/ダークナイト:マスター・レイス (ShoPro Books)

  • 小学館集英社プロダクション (2019年2月21日発売)
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「バットマン・ダークナイト・ストライク・アゲイン」の時、レックス・ルーサーとの激闘の後でブルース・ウェインは、キャリー・ケリーにバットマンの仕事を譲って隠居状態にあった。だが宇宙怪人ブレニアックが、ボトルの中に収縮して収納したクリプトンの街の人々に異変が起きた。クリプトン人は、これ以上収縮した状態に耐えられなくなっていた。アトムは、クリプトン人をボトルから出して元の大きさに戻すが、科学力で劣る地球人をクリプトン人は支配しようとする。ブルース・ウェインは、南極のアジトで氷漬けになっていたスーパーマンを復活させ助けを頼む。スーパーマンとワンダーウーマンの娘ラーラが、クリプトン人に味方した。両者の戦いは、混迷の世界に波紋を呼ぶ。
「バットマン・ダークナイト・リターンズ」「バットマン・ダークナイト・ストライク・アゲイン」に続く「ダークナイト・ユニバース」第3作。
今回は、トランプ政権でレイシズムが過激化する世相を風刺し、クラークとラーラそしてブルース・ウェインとクラークの対立と和解そしてクリプトン人とスーパーヒーローの戦いを通して、文化や人種が異なるもの同士が理解し合うことの難しさと理解し合える可能性と希望を描いていて、フランク・ミラーがレイシズムに走る若者に届けたいメッセージが色濃くある傑作グラフィックノベル。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年12月17日
読了日 : 2022年12月17日
本棚登録日 : 2022年12月17日

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